どーも!しいなです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
ケンブリッジ大学への留学も12月で終わり、私は、約半年ぶりにプリンストンの大地に軽やかに舞い戻りました。新学期が始まって1週間がたちましたが、食堂が開く時間は何時だったっけ、この建物への近道はどこだったっけ、など、色んなことを忘れており、1年生の時に戻ったかのような状態です。
さて今日は、そんな久々なプリンストン生活…について書く前に、冬休みに何をしたかも書こうかと思います。
…ただ、長くなりすぎそうなので、今回は冬休みメインで書いちゃってもいいでしょうか。
今回のブログは、箸休めとしてお読みくださいませ!
冬休み中の貴重な経験
この冬休みは、就活本格化前の最後のタイミングだと捉えていたので、このままの路線で就活していくとするとほぼ確実に見ないであろう職種、ただ、小さいころからうっすら憧れていて一度やってみたかった仕事のインターン(実質的にはアルバイト)に参加しようと思い、、、
静岡の温泉旅館の仲居さんとして、1か月、住み込みで仕事しました!
着物を着ての所作や障子のあけ方、お茶の注ぎ方など、和室のマナーを覚えたい!また、周りに対する気配りがもっとできるようになりたい!という目標を達成するのにもぴったりな経験でした。
料理提供とその説明(お刺身の種類がすごく難しかった!)をはじめ、お客様のお出迎え・お見送りや館内の案内、お部屋片づけや洗い物など、一通りの仕事を経験しました。年末年始の多忙を極める中、先輩の仲居さんたちが温かく見守ってくださり、何とか楽しく仕事ができました。先輩の仲居さんからのアドバイスの中で、「お皿はこう置いたほうが丁寧です」「鍵はこう渡したほうが丁寧です」など、徹底的にお客様のことを考えた姿勢が伝わってきて、プロ意識を感じました。
気遣い、心配りに関しては、一朝一夕で身につくものではないとは思いますが、『夕飯時に左利きだと判明したお客様の箸置きを朝食時には右に置いて準備しておく』『にこやかさを意識する』、など、小さなところからこつこつ始めてみました。インターン終盤には、一人で料理提供ができるようになり、お客様にも、「心づかいがとてもよかった!」、「笑顔が素敵」などと言っていただき、自分の成長も感じられて、とてもうれしかったです。
ただ、大変なことも多々ありました。1日中ずっと立ちっぱなしで、体力的にきつい、とか、段取りをたくさん考えたり覚えたりするから頭も働かせまくって消耗する、という基本的なこともあるのですが、それ以上に私が苦しんだのは…
1.めっちゃハイレベルな敬語
18年間京都ではんなりと育ってきた自負があるので、自分が敬語につまずくとは思いもしませんでした(つまずく?つまづく?というところにもつまずいちゃったのですが)。ですがよく考えてみると接客業のバイトなどを一度も経験せず、敬語を一切使わないアメリカでの大学生活を送っていると、そこらへんの丁寧な言葉遣いがごそっと抜けているのも、まあ、そうかな、と思いました。また、京都では、「~してはる」という表現で尊敬語が何とかなっていたので、それを失った静岡での私はあまりにも無力でした。
そもそも、「大浴場は8階でございます」「少々お待ちくださいませ」など、中学高校で先輩や先生に話しかける感じとは全然違う敬語が求められる場所なので、表現を一から覚えました。はじめは、自分の口から「~ませ」が出てきているのが何か気恥ずかしく、ぞわっとしましたが、不思議とだんだん慣れてくるものです。
しかも、帰国早々久々に使う日本語が「ハイレベル敬語」だと、普段の言葉遣いも変になります。お昼ご飯を食べに行ったお店で、店員さんに対してもハイレベル敬語を発動してしまうのです。何に対しても「かしこまりました」と答えてしまいます。シンプルに「はい」と言えない体になってしまっている…。
アメリカに戻ってみると、敬語文化から逃れた解放感がすごいですが、なんやかんや、寂しくも感じています。
2.着物がきつい(物理的に)
本格的な着物ではなく、着やすいように上下に分かれた、「二部式着物」というものを着用しましたが、これがまた…きつい。
私は、ケンブリッジ滞在中の最後の1カ月で爆食いをし、5キロ増量してしまっておりました。
ただ、体重は5キロ増えていても、短期間での話なので心のほうがまだそれに追いついていません。「自分は細い」と思っています。
自分は細い、と思いながら、5キロ分の肉を無視して、めいっぱい、長じゅばん(着物の中の白い下着みたいなやつ)の紐を縛ります。案の定、衝撃的なキツさです。ただ、一回引き締めたそれを緩める、ということは、自分のプライドが許しません。細いんですから…。
ただ、きつく縛ったほうが、途中でほつれることもなく、動き回っても心配ないのもまた事実。なんとなく、強制的にお腹を引き締められて、痩せそうな感じもします。
…ただ、着物を着る必要性がなくなった今、私は緩めのゴムのズボンを履き、クッキーを食べながらこの文章を書いています。
3.激務、を言い訳にやっぱり爆食いしてしまう
ケンブリッジで大幅な増量を果たした私は焦っていました。
「このままじゃさすがにまずい。アメリカに戻っても多分太る一方だ。
しかし!旅館での仕事は激務だと聞いている。痩せるのではないか。
ここが、痩せられる最後のチャンスだ。
増えた分の5キロ、せめて3キロくらい1カ月で落ちてくれ。」
先輩の仲居さんに話を聞くと
「私は1年目で4キロ痩せたよ!」
と自信満々に教えてくれました。
いや、それじゃ間に合わへんねん。そのペースじゃあかんねん。早速暗雲が立ち込めます。
食事は、若干期待していた賄い!…が出るタイプではなく、昼と夜に、コンビニやお弁当屋さんのお弁当が支給され、白ごはんは食堂から好きなだけ取るというタイプでした。
ただ、私にとっては久々の和食!コンビニ弁当であっても、どれも超絶、おいしいのです。
「激務だから。動き回っているから。」を言い訳に、ぱくぱく食べます。普段の数倍の運動量なので、いつもと同じ食事量で足りるはずもなく、先輩のお弁当をもらったり、食堂の白ごはんをおかわりしたり。
最終的に、味が濃い目のチャーハンをおかずに白ごはんを食べる、という所業にまで行きつきました。
[対戦結果]
○コンビニ弁当 [ 1カ月 , 秘技「2キロ増量の術」] ×「激務」
(そうです。プリンストンに「軽やかに」舞い戻ったのは嘘でした、すみません。)
他にも色々と大変なことはありましたが、総じて、得るものの大きい1カ月でした。忙しい時期間に受け入れてくださった旅館の皆様に本当に感謝です。
さて、初めての社会勉強を経て身も心も大きくなった私はプリンストンの残り1.5年をどのように過ごすのでしょうか!?
次回の投稿にご期待ください!箸休めの次は、しっかりと脂ののった肉料理が来るはずです‼
ではまた!
しいな
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爆笑しながら読ませて頂きました!
「細いんですから…。」では思わず声まで出てしまいました。
今後の手記も楽しみにしています。
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ありがとうございます!素敵なコメント、励みになります!!
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