タイムリーな話なので今回は就活のことについて触れようかなと思います。海外大生の日本での就活については色々と他の学生が書いている記事を見かけるのですがアメリカの就活はあまり見かけない気がします。今回はプリンストン生の就活及び日本人のアメリカでの就活について少しでも知っていただけたらと思います。エンジニア系の就活はやっていないのでどこまでこの話が参考になるかはわかりませんが、大まかな流れとしては似ているのではないかと思います。
就活の始まり
アメリカでの就活ブームは4年生が始まった8月くらいから11月くらいがピークを迎えます。特に大手の金融やコンサルは夏から11月くらいで応募から最終面接までが全部終わります(6月や7月に応募が始まる企業もあります)。なので秋学期初めの4年生はちょっとピリピリしてます。プリンストンでは学校まで企業が説明会をしに来てくれるのですが、午後4時5時くらいになると暗い色のドレスやスーツを着た人で学校の一部施設がごった返します。学校に企業が来ない場合は相手先の会社で行われる説明会に直接行くか、説明会に行かずに書類を出します。でも、正直大手の企業になるとそれなりのインターン経験がない限り書類選考で落とされちゃうので2年生や3年生のインターン選びの時から既に就活は始まっていると言ってもいいかもしれません。
特にこだわりがなければ11月以降も新卒生を応募している会社はたくさんありますし、大手の銀行やコンサルでなければむしろ1月くらいから選考を開始する企業もたくさんあります。なので各自の行きたい企業によって就活の開始時期は変わります。この辺は知っておいてから就活しておいた方が安心だと思います。
就活の流れ
プリンストンで就活した感じだと、一般的な流れとしては説明会 -> 書類選考 -> 一次面接(電話)-> 二次面接(学校のキャリアセンターで)-> 最終面接(企業のオフィスで)でした。コンサルなどは対面を重視しているので一次面接から学校でやってました。説明会は必ずしも参加しなくていいのですが、実際にプリンストンを卒業してそこの会社で働いている人及び面接官が来ていることが多いので、卒業後に働くイメージを沸かせるだけでなく、この時点から自分をアピールしたり、少なくとも説明会の参加シートに名前を残したりして企業への興味を示せます。書類選考はいわゆる履歴書の提出です。日本とはまたスタイルの違った履歴書になります。エントリーシートのようなものを書かせる企業は殆どないですが、企業によってはカバーレターと言って、なぜそこの企業で働きたいのか・働く価値があるのかということを1ページ弱にまとめたものを提出させられるところがあります。
面接の流れ
一次面接は電話が殆どですが、たまに履歴書を提出した瞬間メールが送られてきてビデオ面接のリンクがついてくることがあります。最近この録画形式が一部企業で流行って来ていて録画チャンスが1回しかないところから3回くらいさせてもらえるところまで様々なのですが、もしこのようなメールが来たらどのようなことを聞かれるのかインターネットなどであらかじめ調べておいた方が焦らなくて済むと思います。とはいえ、電話の時間をセッティングして電話面接をする方がまだ圧倒的に多いと思いますし、録画面接の方も基本的には志望動機がしっかりしているか、一緒に働けそうな人柄かというところをざっくり見ることが目的だそうなのでとくに録画だから大幅に質問内容が違うということでもなさそうです。
面接の内容はbehavioral と言って、志望動機、何を勉強しているか、自分の長所/短所などといったタイプの質問とtechnicalと言ってその業種に特化したタイプの質問の2種類があります。Technicalは金融だったら受けている部門の基本知識だったり、コンサルだったらケーススタディだったり、エンジニアだったらコードについての質問だったりします。この辺は受ける企業や業種ごとに調べれば例がたくさん出てきます。電話や録画での一次面接を通過すれば学校のキャリアセンターでの二次面接か企業のオフィスでの面接となります。オフィスに呼ばれたら最終面接であることが多いです。オフィス面接までの交通費は基本的に相手側が負担してくれます(もちろん小さい企業になると負担してくれないところもありますが)。ここでは実際に一緒に働く人が複数人出てきて大体30分ずつ、合計2-3時間くらいかけて面接されるのが通常だと思います。質問内容は一次面接と似てますが、もう少し突っ込んだ内容を聞かれるイメージです。でも企業によってこの辺もバラバラなのでGlassdoorやその他サイトで具体的な企業や業種をリサーチしてから臨むのが一番です。
結果
最終面接の後はひたすら通知を待つのみです。合格でなければそのまま通知が来ないこともありますし、1か月くらいたってからやっと通知が来ることもあります。学校の合格発表と違ってこの辺は企業の気まぐれに左右されちゃう部分です。でも、学校以上に企業の数はあるので気長に頑張っていれば最初はうまくいかなくてもそのうち仕事が見つかることもあります。もしアメリカで就活をするとのことであれば参考にしてみてください。